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4月早々にも設計委託

山形県・酒田市病院機構 酒田医療センターの改修・増築

2010月3月12日掲載

 地方独立行政法人山形県・酒田市病院機
構は、酒田医療センター(旧酒田市立病
院)の東棟全面改修及び増築を行うため、
4月早々にも基本・実施設計業務を入札方
式で委託する予定だ。
 酒田市千石町2−3−20地内の旧市立酒田
病院は、メーンの西棟(RC6F120,003u
)が昭和44年に建設され、その後、昭和63
年にSRC5F5,807uの東棟が整備された。
県立日本海病院との統合再編に伴い、酒田
医療センターとなり、施設の整備プランと
しては、建設年度の新しい東棟を改修し、
亜急性期110床程度の施設とする方針とな
っている。
 基本プランでは、110床程度の規模に変
更はないものの、もともと東病棟が、西病
棟の補完的な施設として整備されているこ
とから面積的にも狭く、現在の6床室を4床
室に改修し、さらに若干の個室や、検査・
診断施設、その他の療食施設、事務室・職
員用施設、エネルギー施設などを整備する
には余裕がなく、また、南庄内地域には2
施設ある回復期リハビリテーション病院
が、北庄内地域で不足している状況から、
リハビリテーション機能も充実させていく
必要性があり、療養環境の改善とリハビリ
機能の拡充のため、増築することを立案。
酒田市や山形県の22年度予算案の成立を待
って、4月早々にも設計を委託する方向

で検討を進めている。
 当初の酒田医療センターの整備プランで
は、23年度中の完成を予定していたが、東
病棟改修及び増築工事が完了するのは、早
くて24年度の中ごろとなる見通し。その
後、西棟を解体したうえで、新しい正面玄
関や駐車場の整備等、全体完成は25年度を
目標としている。
 一方、日本海総合病院では、戸田建設・
平尾工務店JVの施工で増築工事が進めら
れており、8月には完成する見込み。9月に
完成検査を行い、10月から酒田医療セン
ターの機能を移転、11月から急性期医療は
総合病院で扱うことになる。また、その後
も、順次、機能の移転を進め、それに伴う
内部改修工事は22年度一杯かかる見通し
で、フルオープンは、救急救命センターも
併せ、23年4月からとなる。

改修される東棟
▲改修される東棟