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東和薬品山形工場が起工

23年8月末の完成目指す 設計・施工は鹿島

2010月3月10日掲載

 東和薬品(大阪府門真市新橋町2−11 
吉田逸郎社長)が上山市の競馬場跡地に計
画している新山形工場の起工式が、3月10
日午前11時から上山市金瓶字湯坂山17−8
ほか地内の現地で行われた。設計・施工は
鹿島、機械設備は大気社、電気設備はユア
テックが担当する。
 当日は、関係者約60人が出席した。神事
では、吉田社長が鍬入れ、鹿島の赤沼聖吾
専務執行役員支店長、大気社の中矢義郎社
長、ユアテックの大山正征社長が鋤入れを
行い、工事の無事故完成を祈念した。
 ジェネリック医薬品製造・販売の大手で
ある同社は、平成24年までにジェネリック
の数量シェアを30%以上にするという国の
動向などを踏まえ、国内にある3つの拠点
工場のうち、すでに岡山・大阪工場で改修
工事を実施。上山市弁天1丁目1−1地内に
ある既存の山形工場は、平成10年に日清食
品グループの旧メクトの東北工場を買収し
たもので、施設老朽化が進んでいるとと

もに、ジェネリック医薬品の市場拡大もに
らみ、現有設備では対応できないとの判断
から改築を計画した。
建設用地は、旧上山競馬場跡地のほぼ全域
となる108,330.53uで、既存工場の敷地
と比較すると、6倍以上に広がることにな
る。計画では、ここにS3F総延べ47,177.
15u(固形製剤・高活性化製材棟=22,76
3.45u、原材料製品倉庫棟=10,664.54
u、ユーティリティー棟=1,788.27u、
無菌製剤棟=7,965.21u、管理試験棟=3
,995.68u)の世界標準を意識した製造
設備および組織を導入した生産施設を整備
し、年間で内用薬25億錠・カプセル、注射
針50,000,000本を製造する。また、環境
にも配慮し、オールLED照明や、排熱を
建物内の暖冷房及び屋上融雪に利用する。
工期は、23年8月31日まで。なお、現場の
工事事務所長は、鹿島東北支店の冨樫馨氏
が務める。

新山形工場の完成予想
▲新山形工場の完成予想

関係者一同による神酒拝戴
▲関係者一同による神酒拝戴