トピックス

22年度で実施設計作業

山形県 県立こころの医療センター

2010月1月12日掲載

 山形県は、老朽化している県立鶴岡病院
の移転改築事業となる県立こころの医療セ
ンター(仮称)の整備を計画し、設計プロ
ポーザルで選定された日建・本間設計共同
企業体で基本設計を進めているが、用地調
整が遅れていることから、年度内に実施設
計に入れるかどうか微妙な状況となってい
る。
 鶴岡市高坂地内にある既存の鶴岡病院
は、昭和27年12月に開設され、その後、4
6年に全面改築されたが、以来40年近くが
経過し、施設老朽化が進むとともに機能面
でも精神医療を取り巻く環境の変化に十分
に応えられない状況となっていることか
ら、改築計画を立案。平成20年3月に改築
整備基本計画が策定された。移転場所は、
鶴岡市市街化区域の北側に位置する茅原

字草見鶴地内で、施設整備に必要とされる
用地面積は約3.9haが見込まれている。
 病棟構成は、救急病棟48床、子ども・ス
トレス病棟48床、社会復帰病棟50床、慢性
期病棟50床、医療観察病棟17床の5病棟体
制213床となる予定だ。基本設計段階の施
設規模は、RC造3階建、延べ約15,000
uを見込んでいる。
 当初の整備スケジュールでは、21年度ま
でに実施設計を完了させ、22〜23年度で建
設し、24年度早期の開院を予定していた
が、建設用地の調整作業が続いていること
から、実施設計を委託できるのは、早くて
年度内となる見通し。これに伴って、実際
の建設工事に着手するのは23年度に入って
からとなりそうだ。開院も、24年度内にず
れることが予想される。