梓設計に決まる
酒田医療センター増築・改修の設計
2010月5月20日掲載
地方独立行政法人山形県・酒田市病院機
構は、5月12日に指名11社(1社辞退)で
入札したが、数社が調査基準価格を下回
り、保留としていた酒田医療センター(旧
酒田市立病院)の東棟全面改修及び増築の
基本・実施設計業務について、29,800,00
0円(予定価格59,485,000円)で梓設計
に決定した(詳細は、有料会員ページ官庁
工事情報に掲載)。
酒田市千石町2−3−20地内の旧市立酒田
病院は、メーンの西棟(RC6F120,003u
)が昭和44年に建設され、その後、昭和63
年にSRC5F5,807uの東棟が整備された。
県立日本海病院との統合再編に伴い、酒田
医療センターとなり、施設の整備プランと
しては、建設年度の新しい東棟を改修し、
亜急性期110床程度の施設とする方針とな
っている。
基本プランでは、110床程度の規模に変
更はないものの、もともと東病棟が、西
病棟の補完的な施設として整備されている
ことから面積的にも狭く、現在の6床室を4
床室に改修し、さらに若干の個室や、検査
・診断施設、その他の療食施設、事務室・
職員用施設、エネルギー施設などを整備す
るには余裕がなく、また、南庄内地域には
2施設ある回復期リハビリテーション病院
が、北庄内地域で不足している状況から、
リハビリテーション機能も充実させていく
必要性があり、療養環境の改善とリハビリ
機能の拡充のため、東病棟北側の駐車場に
増築することを立案した。東病棟の改修
は、対象面積約6,700uで、増築規模は、
約2,385uを想定している。
年内には業務を完了させ、確認申請手続
きを経て、22年度中の工事発注を目指す方
針で、西棟の解体及び外構等も含め、24年
度中の完成を予定している。概算の工事費
は、約1,912,000,000円を見込んでいる
が、機構としては、長期の起債ができな
いことから、酒田市が起債し、機構側に貸
し付けることになる。
一方、日本海総合病院では、戸田建設・
平尾工務店JVの施工で増築工事が進めら
れており、8月には完成する見込み。9月に
完成検査を行い、10月から酒田医療セン
ターの機能を移転、11月から急性期医療
は総合病院で扱うことになる。また、その
後も、順次、機能の移転を進め、それに伴
う内部改修工事は22年度一杯かかる見通し
で、フルオープンは、救急救命センターも
併せ、23年4月からとなる。