21年度の保証実績
東日本建設業保証
2022月4月20日掲載
東日本建設業保証山形支店は、21年度の
保証実績をまとめ発表した。
山形県内の公共工事動向を前払金保証実
績で見てみると、山形県全体の件数が3,44
8件、請負金額が1,779億円で、前年度比
件数で116件減少(▲3.3%)、請負金額で
55億円の増額(3.2%)となっている。工
事目的別の推移でみると、前年度に比べ請
負金額で「治山治水」117億円、「病院」6
4億円、「道路」42億円それぞれ増加、反
面「庁舎」が12億円、「その他」が67億円
減少した。
発注者別では、国関係は前年度に比べ件
数で60件、請負金額では113億円増加、そ
のうち国土交通省が件数で87件、請負金額
で123億円増加しているが、中で東北地方
整備局が件数で82件、請負金額で122億円
増加している。要因は山形河川国道事務
所、酒田河川国道事務所、新庄河川事務所
ともに全体の工事量が増加したことがあ
げられる。独立行政法人等についても東日
本高速道路が2件、6億円の増加、国立大学
法人9件、4億円増加している。
山形県関係では、件数で63件の減となっ
たが、請負金額は49億円増加した。そのう
ち県土整備部が件数で83件の減で、請負金
額は25億円増加した。これは、道路改築事
業、道路施設長寿命化事業、河川整備補助
事業関連等の大型事業が増加していること
が要因とみられる。農林水産部は件数で4
件、請負金額で20億円の増、病院事業局は
新庄病院改築関連が要因で件数5件、請負
金額で27億円増加している。
市町村関係では、件数で124件、金額で1
16億円減少しており、35市町村の中で21
市町村が減少した。増加額の大きいのは、
西山形小学校関連工事、仮称Q1やまがたク
リエイティブシティーセンター関連工事が
含まれる山形市が17億円の増加、市立病院
改築を進めている米沢市が7億円増加
した。反面特に減少額が多いのは、ごみ焼
却施設が完成した鶴岡市が59億円減となっ
たほか、長井市36億円、川西町15億円、真
室川町12億円があげられ、新庁舎完成など
に伴う反動減となっている。
その他では、社会福祉法人が金額で52億
円増加しており、施設の大型化が原因とみ
られる。