18年1〜2月に実験
自動運転サービス実証実験
2017月11月7日掲載
東北整備局は、「高畠地区中山間地域に
おける道の駅等を拠点とした自動運転サー
ビス実証実験」に着手する方針で、7日、
第1回地域実験協議会を開催した。協議会
は、実験実施計画の検討、ビジネスモデル
の検討に資する実験の実施、及び実験結果
の検証を行うことを目的に設立したもの
で、菊池輝東北工業大学工学部都市マネジ
メント学科教授を委員長に山形県、高畠
町、東北運輸局の関係者21名で構成してい
る。
会議は、高畠町竹森の屋代地区公民館で
開催、@実証実験の概要及び実験車両の説
明A企画提案内容の説明B今後の実証実験
の進め方などについて説明した。12月に第
2回協議会を開催する予定で、その際に具
体的な実証実験ルートを決定し、18年1〜2
月ごろをメドに実験を実施する。
高畠町の計画は、「道の駅たかはた(安
久津地内)」から「JR高畠駅(福沢
地内)」を結ぶ自転車専用道まほろばの緑
道5.9kmと国道113号1.4km区間を併せた7.3
km区間を実験路線に設定、区域内にあるJ
R高畠駅、役場、病院、スーパーなどへの
交通手段の確保や農産品の配送、観光客の
移動手段など貨客混載型輸送を想定してい
る。
自動運転システムは、事前に製作した高
精度3次元地図を用い、3Dセンサーにより
全周囲の形状を走行中に認識し、地物との
距離を計算しながら自己位置推定を行い走
行する方式を採用しており、実験車両を協
力提供するアイサンテクノロジーがトヨタ
エステマをべースに製作した。
走行実験は、約一週間を予定している
が、実施時期が冬期間であることから雪や
アイスバーンなど未知の要素も多く、貴重
なデータが得られるものと期待されてい
る。
▲第1回地域実験協議会
▲実験車両