総資本経常利益率0.73ポイント減
財務統計指標山形版
2017月1月31日掲載
東日本建設業保証山形支店は、建設企業
の経営活動の実態を計数によって把握する
ことによって経営合理化の参考に資する事
を目的に毎年実施している「財務統計指標
山形版」がまとまったことから公表した。
今回は、15年4月〜16年3月の決算書を
分析したもので、土木建築102、土木185
、建築57、電気58、管100社。売上高別
では30億円以上22、10〜30億円58、5〜1
0億円55、1〜5億円236、1億円未満131社
の総計502社の内容をまとめたもの。
今回の特徴は、県内企業の「総資本経常
利益率(総合的な収益性を表す比率)」が
前年度に比べ0.73ポイント減少、11年度
にプラスに転換してから初の減少となっ
た。東日本平均を上回っているが、東北平
均を下回っており、東北地区では福島、岩
手、宮城に続く東北で4番目となってい
る。業種別では電気が10.61%と最も高く
、建築が0.59%と最も低くなっている。売
上高別では30億円以上が8.55%と最も高
く、1億円未満が2.38%と最も低くなって
いる。
そのほか項目では、収益性(売上高経常
利益率)は2.66%、流動性(支払い能力
)は244.07%、健全性(自己資本比率)は3
5.06%となっており、東日本平均を上回っ
ているが、活動性(総資本回転率)は1.54
回、生産性(一人当たり売上高)は2,314
万円で東日本平均を下回っている。
正社員一人あたりの売上高を見ると、2,
314万円で前年度から61万円増加したもの
の東北平均、東日本平均を下回っている。
東北1番の福島県は3,023万円で709万円
の開きがある。業種別では建築が3,709万
円と最も高く、管が1,619万円と最も低く
なっている。売上高別では30億円以上が5,
283万円と最も高く、1億円未満が1,105
万円と最も低くなっている。
▲総資本経常利益率 赤・山形 青・東北