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件数は10年で最低

15年度工事保証実績

2016月4月26日掲載

 東日本建設業保証山形支店は、15年度の
保証実績がまとまったことから発表した。
 前払金保証については、前年度に比べ件
数で659件、金額で507億円、保証額で19
8億円と全てにおいてマイナスとなった。
過去10年間で比較すると件数はこれまでで
一番低く、請負金額は11年度に次ぐ2番目
の水準で、実績ピークの1998年と比較する
と、件数で4,621件、金額で2,922億円の
マイナスとなっている。
 発注者別でみると、国は件数で75件、請
負金額で139億円の減少となった。その中
で東北整備局は件数で31件、金額で95億7
,400万円マイナスした。
 山形県は件数で348件、請負金額で276
億円の減となっており、中でも教育庁が86
億2,800万円、健康福祉部20億0,700万円
、病院事業局30億4,000万円と大幅減と
なっているほか、例年工事件数、金額とも
に大きい県土整備部は98億0,600万円、
農林水産部が32億8,100万円マイナスし
ていることなどが要因となっている。
 市町村では、件数で214件、請負金額で8
0億円減少しており、特にマイナス幅の

大きいのが鶴岡市、南陽市、中山町、飯豊
町など大型プロジェクトを抱えた自治体の
マイナスが大きく影響している。一方、同
様の理由で上山市、大江町、大石田町、真
室川町、川西町、三川町は大きく増加して
いる。
 工事目的別請負金額をみると、「道路」
が83億円、「治山治水」102億円、「教
育」170億円、「病院」が106億円の減少
。工事種類別請負金額は、「土木」240億
円、「建築」が196億円、「管」が32億円
の減少となった。請負金額を階層別に分析
すると「1〜5億円」の階層が件数で84件、
請負金額で185億円、「10億円以上」が5
件。140億円減少した。
 また、中間前払金保証については件数、
請負金額ともに前年度を下回り、保証金額
は前年比31.5%減額したが、45億7,200万
円の実績があり、過去10年で3番目の数値
となっている。特に飯豊町と三川町で制度
導入後初めて実施され、制度導入以来の実
施率は91.4%(32市町村)となった。