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総資本経常利益率は3.19%減

県内建設企業財務統計

2021月12月13日掲載

 東日本建設業保証山形支店は、20年度(
令和2年度)の県内建設企業の財務統計指
標をまとめ公表した。これは、経営活動の
実態を計数によって把握することにより、
経営合理化の参考に資することを目的に毎
年実施している。調査対象は、総合建設
業(土木建築、土木、建築)のほか電気工
事業、管工事業で、今回は土木建築が95
社、土木181社、建築48社、電気62社、管
92社の478社の決算資料を分析した。
 グラフが示す通り、黒破線の東日本平均
を基準にみると、流動比率、当座比率と

自己資本比率は高ポイントで、東北平均、
東日本平均を共に上回っているが、企業が
経営活動のため投下した総資本に対して、
どれだけの経常的な利益を上げたかを表す
総資本経常利益率が4.83%で、前年比3.19%
の大幅減となった。原因としては売上高1
億円未満の中小建築業者の利益率悪化があ
げられる。そのほか、活動性を見る自己資
本回転率は3.76回、生産性を見る1人当た
り売上高は2,403万円で、共に東日本平均
を大きく下回っている。