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1,000万以上の建設工事に失格数値

寒河江市 業務委託に低入札調査制度も導入

2011月3月29日掲載

 寒河江市は、4月から設計金額が1,000
万円以上の建設工事に適用している低入札
価格調査制度における調査基準価格を引き
上げるとともに、失格数値基準を導入す
る。また、設計金額100万円以上の調査・
設計・測量業務にも低入札価格調査制度を
導入する。
 建設工事の調査基準価格の算定は、直接
工事費の95%、共通仮設費の90%、現場管
理費の70%、一般管理費の30%の合計額と
し、その額が設計金額の90%を超える場合
は90%(上限)、設計金額の70%を下回る
場合は70%(下限)とする。調査基準価格
を下回る入札が発生した場合、調査基準価
格を下回る価格で入札した業者から積算内
訳書を提出させ、直接工事費の75%、共通
仮設費の75%、現場管理費の70%、一般管
理費の30%のいずれかに満たない場合は、
調査を行うことなく、ただちに失格とす
る。失格数値基準に抵触しない入札者がい
た場合には、積算内訳書等の内容について
聞き取り調査を行った上で施工が可能とす
る根拠書類を提出させる。また、調査基

準価格を下回る価格で契約が行われた場合
、現場代理人と主任技術者又は監理技術者
との兼務はできない。
 建設工事関連業務委託における低入札価
格調査制度については、設計金額100万円
以上のものを対象とし、調査基準価格は設
計金額の60%とする(業務の性質上、これ
により難いものについては、設計金額の80
%から60%までの範囲内で適宜のパーセン
トとする場合がある)。調査基準価格を下
回る入札が発生した場合は、下回った価格
で入札した業者から積算内訳書を提出さ
せ、聞き取り調査等を行い、その価格での
業務履行が可能であるとする根拠資料を提
出させる。
 市では、これまで、1,000万円以上の建
設工事については、予定価格及び調査基準
価格を公表してきたが、業務委託について
は公表しておらず、今後の経過を見定めな
がら、必要であれば公表も検討していくと
している。