トピックス

ダム案賛成の意見多く

最上小国川ダム対応方針素案 住民説明会に約200人

2010月12月14日掲載

 最上小国川ダム事業にかかる対応方針(
素案)についての舟形町及び最上町の流域
住民に対する説明会が12月14日、最上町で
開かれた。
 会場となった瀬見小学校体育館には、午
後6時過ぎから住民が集まり始め、午後7時
の開始時間には約200人が詰めかけた。冒
頭、県側からこれまでの検証の進め方や、
抽出された4案に対する具体的な内容と、
最上小国川流域環境保全協議会がまとめた
環境への影響が説明された。その後、住民
から出された意見では「どの評価軸から見
てもダム案しかないと確信した。住民全員
の理解を得ることは不可能。住民の安全・
安心を守るために早急に進めてほしい」「
いろんな手法を検証してもらい、その結果
としてダム案が最良となったことについ
て、私たちの長年の願いに一歩近づいたの
かなと感じている」などダム案に賛成する
ものが多かった。一方、その他として「ダ
ム建設予定地の上流部に砂防ダムがあり、
今は流木や土砂が堆積して埋まっている
が、もともとは穴が開いており、完成した
ころは、そのおかげで鉄砲水が緩和されて
いた。既にある砂防ダムの土砂を取り除い
て対処するという考えはないのか」などの
意見が出された。

 県がまとめた対応方針素案では、ダム(
流水型ダム+河道改修)、遊水地+河道改
修、放水路+河道改修、河道改修(河道掘
削、引堤、堤防の嵩上げ)の4案につい
て、安全度やコスト、実現性、環境への影
響など7つの評価軸による検討結果から、
ダム案が最良とされている(素案の詳細等
については、11月11日付記事参照)。
 今後、県では、このたびの住民説明会や
パブリックコメント及び関係町長や町議会
の代表者らからなる最上小国川流域治水対
策検討会議の結果を踏まえて、対応方針案
をまとめ、11月24日に現地調査も行ってい
る県公共事業再評価監視委員会からの答申
を待って、対応方針を決定し、年度内に国
へ報告する方針だ。