東北は比較的景気良
第123回建設業景況調査
2012月2月11日掲載
東日本建設業保証ほかが実施している「
第123回建設業景況調査」がまとまったこ
とから公表した。今回の調査は11年10月〜
12月の実績(今期)と12年1月〜3月(来
期)までの見通しについて実施した。全国
的な景気は前期比で3ポイントマイナス幅
が縮小し、「悪い」傾向がやや弱まってい
る。地区別ではすべての地区で「悪い」傾
向が続いており、東北は▼3.5と最もマイ
ナスが小さく、九州が▼29.5と最も大きく
なっている。
山形県版では、「景気」について今期は
悪い傾向が続いており、来期はさらに悪い
傾向が強まる見通しで、原因として(今
期)建設労働者の賃金上昇、(来期)加え
て資材価格の上昇などが掲られている。「
受注」項目では、(今期)官公庁工事は減
少傾向が強まっているものの民間がやや弱
まっている。(来期)官公庁は減少傾向が
続く見通しに加え、民間も減少傾向が強
まると見ている。また今、懸念材料として
注目されている資材と労務については、資
材価格は今後さらに上昇傾向が強まると共
に調達が困難になると予想しており、労務
者の確保についても賃金上昇傾向が更に強
まり、確保が困難になると見ている。
また、「東日本大震災被災地版」を見て
みると、「景気」は前期比8ポイント上昇
し「良い」傾向が強まっている。「受注総
額」は同8ポイント上昇、増加傾向が強ま
っている。「資材価格」は同6ポイント上
昇し上昇傾向が強まっている。「労務者の
確保」は同8.5ポイントマイナス幅が拡大
し、困難傾向が強まっている。「労働者の
賃金」は同9.5ポイント上昇している。
山形県と隣接する被災県との比較でも
、「景気」「受注総額」ともに大きな「
差」があることが見て取れる結果となって
いる。