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一人当売上は174万円増

財務統計指標山形版

2015月12月24日掲載

 東日本建設業保証山形支店は、建設企業
の経営活動の実態を計数によって把握する
ことによって経営合理化の参考に資する事
を目的に毎年実施している「財務統計指標
山形版」がまとまったことから公表した。
 今回は、14年4月〜15年3月の決算書を
分析したもので、土木建築95、土木249、
建築67、電気64、管118社、売上高別では
30億円以上27、10〜30億円53、5〜10億円
77、1〜5億円267、1億円未満169社の総計
593社の内容をまとめたもの。
 今回の特徴は、県内企業の「総資本経常
利益率(総合的な収益性を表す比率)」が
4期連続で改善し5.17ポイント(前年度比
+1.33ポイント)となっており、福島、岩
手、宮城に続く東北で4番目となってい
る。要因は売上高が増加傾向にあるこ

とと、「売上高一般管理費率」も東北で3
番目と良好な水準で推移していることなど
があげられる。東北6県の「総資本経常利
益率」は4.66%から5.17%と改善傾向にある
が、土木の6.26%に比べ建築(2.74%)、
管(2.39%)は利益率が低く、調査対象が
多い土木が押し上げた形になっている。売
上高別で前回2.56%と低迷していた1億円
未満でも4.32%と改善してきており、全体
的な底上げにつながっている。
また、人的効率を表す「一人当たり売上
高」及び労働生産性を表す「一人当たり付
加価値」は良化傾向にあり、山形県の「一
人当たり売上高」は2,253万円(前年比17
4万円増)で、宮城県とは534万円の差とな
っている。