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土木学会:コンクリートライブラリー137

けい酸塩系表面含浸工法<メイク美創梶

2013月1月19日掲載

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 土木学会コンクリート委員会・けい酸塩
系表面含浸材設計施工研究小委員会(委員
長:武若耕司鹿児島大学教授)は、コンク
リート構造物の耐久性向上を目的に、コン
クリート構造物の表面に適用する「けい酸
塩系表面含浸工法の設計施工指針(案)」
を制定し、コンクリートライブラリー13
7(2012年7月発行)で発表した。
 今回の制定は、これまで「けい酸塩系表
面含浸材」を用いた保全・補修工法に関し
て、産学官の統一見解による実務に即した
指針が無かったことが背景としてある。そ
のため、2009年9月から2年半の活動成果
をもとに、12年7月に本指針(案)制定に
関する講習会を開催し、けい酸塩系表面含
浸工法の現状をまとめた。これまで土木学
会基準JSCE−K571の中で扱われてい
た表面含浸材に関する試験方法が、土木学
会基準JSCE−K572に独立して基準

化され、設計施工指針(案)の制定にいた
った。

近年、コンクリート構造物の長寿命化対策
として「けい酸塩系表面含浸材」が注目さ
れてきている中、補修工法の信頼を高める
とともに、現場技術者の実務に役立つ事を
目的に制定された本指針(案)の理解を深
めるために、今年6月に仙台市で講習会を
開催する予定になっている。(申し込みは
土木学会東北支部HPから)

 「株式会社ラドジャパン(東京都台東区
元浅草4-5-2)」は、本指針作成の委託側
副査として作業部会のメンバーになってお
り、同社が取り扱うけい酸塩系表面含浸
材「ラドコンフォーミュラ#7」は、取り
扱いから21年が経過し、土木・建築におい
て多くの実績を有している。
「ラドコンフォーミュラ#7」は、無機

質材のため環境に優しく耐久性に優れてい
ること。また、経年中に発生したクラック
に追従し防水効果を発揮し、劣化因侵入抑
制など、コンクリートの保護効果が極めて
高い。さらに施工が簡単であり、再施工も
可能なことも特徴としてあげられる。

 
なお、東北地区は「メイク美創株式会社
」(山形市中桜田3-2-8 Tel023-631-808
8)が指定施工代理店となっている。

既設橋表面保護
▲既設橋表面保護

新設橋橋梁床版防水
▲新設橋橋梁床版防水