トピックス

寒河江市学校給食センターで上棟式

日東ベスト 来年4月の中学校給食開始へ

2010月11月10日掲載

 日東ベスト(寒河江市幸町4-27 内田淳
社長)が寒河江市の高松工場内で進めてい
る寒河江市中学校給食センター建設(増
築)工事の上棟式が11月10日、現地で行わ
れた。
 当日は、市の教育委員会や日東ベスト、
設計・施工関係者ら約30人が出席した。神
事では、日東ベストの内田淳社長、羽田設
計事務所の水戸部裕行代表、伊藤建設の伊
藤力社長が槌打之儀を行い、上棟を祝っ
た。
 寒河江市では、小学校は自校調理方式を
取っているが、中学校(陵東、陵南、陵
西)では、牛乳のみの「ミルク給食」と
し、家庭の事情で弁当を持参できない生徒
には一部、弁当販売方式を取り入れてい
る。これまで、食育の原点は家庭にあると
いう考え方のもとに、こうした制度として
きたが、共働きの家庭が増えているなどの
社会環境の変化から、中学校でも給食を

取り入れてほしいという要望が市民から多
く寄せられ、21年1月に就任した佐藤洋樹
市長も公約に掲げていた。
 21年1月28日に、佐藤市長から市教育委
員会に対し、中学校給食の実施に向けた検
討が要請され、これを受けて、市教育委員
会では、県内はもとより、千葉や東京など
の給食施設の視察を実施するとともに、同
年6月に中学校給食検討専門委員会を設
置。自校調理方式や、共同調理場方式、民
設民営方式、家庭弁当と民設民営方式の給
食との選択方式など様々な手法を検討した
結果、初期投資額が抑えられ、民間のノウ
ハウを生かした効率的な管理運営が期待さ
れる民設民営方式に決定。委託業者の選定
に当たっては、プロポーザル方式を導入
し、日東ベストを事業者に選定した。
 神事終了後、内田社長は「中学校の給食
開始に向けて、この事業に携われ、地元の
食品メーカーとして大変光栄に感じて

いる。当社は、冷凍食品がメーンとなって
いるが、もともとは、昭和43年3月に市内
の幸生小学校に給食を納入したのが出発点

これからは、食材を使う立場となるが、こ
れを機に、食材づくりに、さらに細心の心
配りを行っていきたい」と抱負を述べた。
来賓を代表してあいさつした佐藤洋樹市長
は「私自身の公約というだけでなく、中学
校給食は、父兄を始め市民の皆さんが強

く望んでいること。各学校の受入体制も整
えている最中で、ぜひ安全に工事を進め、
来年4月からの実現に協力してほしい」と
述べた。
 工事は、伊藤建設が施工を担当し、9月1
1日に起工、JR左沢線高松駅の隣にある高
松工場の既存施設(S1F726u)を改修す
るとともに、S1F165uの増築を行う。実
施設計は、羽田設計事務所が担当した。

槌打之儀
▲槌打之儀